月次決算書を重視するきっかけ
2019.06.27 月次決算書
問題意識からのスタート
私は税理士業界に入る前に銀行で中小企業向け融資業務をしていました。決算書や試算表を経営者から受け取る側の仕事をしていたということです。税理士業界に入り今度は決算書や試算表を作って経営者に渡す側の仕事をするようになり自然と問題意識を持つようになりました。
「渡した試算表や決算書を経営者は見ていないんじゃないか?」
「試算表や決算書は数字が並んでいるばかりで見る気にならないんじゃないか?」
「試算表や決算書って税務署や銀行のために作るものなのだろうか?」
1円の違いもないという正確さにこだわった会計が適正な納税や融資につながるといった意義は十分理解できます。しかし、税務や銀行取引のためになるのだから結果として経営者の役に立っているという考えではなく、もっと直接的に「経営者の役に立つものを作って届けたい。」と思うようになりました。
古田土式月次決算書との出会い
経営者の役に立つものが何か作れないか調べていくうちに、「古田土会計」という東京の会計事務所を知ります。古田土会計がお客様にお届けする月次決算書を見た時、「これだ!」と直感しました。ずいぶん前のことではありますが、私は古田土会計に直接問い合わせの電話を入れたことがあります。電話に出てくれた人に御社の月次決算書について教えてほしいことがあると伝えたところ、電話に出てくれた人は、担当に代わりますから少々お待ちくださいと言って取り次いでくれました。そして電話に出たのがなんと古田土先生本人だったのです。古田土先生は私の質問に答えてくださっただけでなく、月次決算書は中小企業経営者の必ず役に立つものだから是非活用しなさいと月次決算書について力説してくださったのです。この時の体験は本当に心打たれました。私は一発でファンになりました。
経営者の反応を見てさらに重視するようになる
2013年に独立開業した後は、古田土先生の本を読んだり、古田土会計のDVDを見たり通信講座を受講したりして月次決算書について勉強もしましたし、実際にお客様に月次決算書をお届けしました。当時は、うまくできるか分からなかったので契約前に月次決算書については一切説明していませんでした。仕事を進めていく中である日いきなり持っていきこういう書類がありますといって説明していました。
経営者の反応は大体いつも良好でした。実際に月次決算書を広げて経営者に説明をした後でその感想を聞き、月次決算書を作ってお届けする自分なりの基礎を固めていきました。「試算表なんて見ても分からないから見ないよ」と言う経営者に月次決算書をもっていったところ同じように言われて相手にされませんでしたが、数日後にその会社に用事があって電話をしたときに「この前置いて行った書類なんだけど、うちの会社ってあんなふうなんだな」と言われました。「見ないって言ったけど、見てんじゃん!」と思いました。そしてこの月次決算書だったからパッと見て何か伝わったんだと思いました。そのような体験を積み重ねてますます月次決算書を重視するようになり今日に至っております。
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・「古田土式決算書」で業績の見える化実現
・利益予測を明確にし決算・節税対策のアドバイスまで実施
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